蓄熱型暖炉、ペチカ、クッキング薪ストーブ、 Masonry Heater、煙突施工修理過程   
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大型蓄熱型暖炉修復作業過程

北欧式暖炉、関連設備設計施工
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蓄熱暖炉、Masonry Heater 煙突等の修理及び施工過程


蓄熱型の暖炉、クッキング薪ストーブ、ペチカ、煙突といっても様々なデザインや規模、施工方法があり、その種類は数え切れません、そこで当方が行った修理や施工の一部をご紹介しどういったものなのかを少し解説したいと思います。


まず、どのようなタイプの蓄熱型暖炉、ペチカ、クッキング薪ストーブを作るにしても煙突の有無、それとどの位の規模の暖炉、ヒーター類を作るのかでそれぞれどの位のサイズでどんな材料や部材が必要なのか等々個々に決まってきますので一見同じように見えても仕様も施工方法も違うものは沢山ありますし、以下にご紹介するのはそれらの内の一つのやり方で、当然ながら他にもやり方はあります。

特に当店では日本にあまり無い蓄熱式の暖炉、ペチカ、Masonry Heater、クッキング薪ストーブ等を中心に、特注の煙突製作や他がやらない特殊な暖炉等も設計、施工しています、ご紹介以外にも色々あるのでその辺りの詳細は直接お問い合わせください。

蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブ 


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその1
当方で既に先に施工した煙突の横に煉瓦積みによるクッキング薪ストーブを作った過程をご紹介します。水平器を使いながらベースから積み上げて行きます。


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその2
下収納を作る際に一番堅固で耐久性が最も高いアーチ上のブリッジタイプ煉瓦を合わせながら組み上げる。組み上げる際は予め角度や使用煉瓦個数を確認しておいてから型枠等を使用しながら積むと奇麗にできる。


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその3
煙道の出口部分が煙突の基礎構造物の煙道入り口と合う様に積み上げていく、仕切りにダンパーを使用して排気の開閉を行えるようにする事で蓄熱性が高まる。


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその4
煉瓦をディスクグラインダーでカットしながら実際に積む場所の形に合わせて積み上げて行く。


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその5

ブリッジ上部の炉の底面部分等を積んで行きその部分は水平に積みモルタルで補強、壁面のみの積み上げ開始。


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその6

壁面の積み上げるそれぞれの煉瓦の高さを隣の煙突の煉瓦構造物と合わせながら積んでいく。


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその7

壁の構築に合わせて火箱(炉)の耐火煉瓦を必要に応じて斜め等にカットしておく。


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその8

オーブンのスチールボックスの位置を確認しながら耐火煉瓦等の構造物の配置を決めて積み上げて行く。


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその9

クックトップを乗せる前に炉の鋳物のドアとオーブンを組み込みある程度固定しておいて仕上げる。その間に横の収納部分を積んでいく。


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその10

完成してからモルタル等が十分乾燥させた後に火を入れる(テスト時は除く)、仮にシーズン前に本格的に焚く前に残っている灰等があれば湿っているので掃除しておく。


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその11

薪を入れて焚く際は予めダンパーを開ける事を忘れずに、忘れて火をつけると煙が逆流し漏れてきます。


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその12




本格的に薪に火がつき火力が出てきたら吸気の開き具合である程度火力を調整する。


蓄熱暖炉複合型クッキング薪ストーブその13

本格的に炊き始めて数分程度でお湯が沸くほどの熱量に達しています、その後火が落ちてきてもしばらくその熱は続きます。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉 オリジナルデザイン 


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その1
メインヒーターのサイズが結構大きいため通常の水平器だと届かない為レーザーレベラーを使用して水平を出しながら墨付したラインにそって煉瓦を積んでいく一番元の部分なので慎重に位置決めする。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その2

レーザーレベラーを使い水平を出し煙道入り口部分の加工をしながら煉瓦を積んで行く


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その3


ヒーター底部、ベンチ部分の煙道等を作っていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その4

構造的に弱いコーナー部分等は耐熱ファイバーメッシュ等を使って補強しながら煉瓦を積んでいく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その5

煙道、ヒーター底部を仕上げながら同時並行的にベンチ部分のドアも仕上げる。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その6

側面のクッキング薪ストーブの高さとも合わせながらメインヒーターの壁面を積み上げて行く。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その7

ベンチ同様メインヒーターコーナー部分も耐熱ファイバーメッシュで補強しながら連続した一体構造物となるように仕上げていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その8

前面のドアの配置、位置等を考慮しつつ壁面の煉瓦を積み上げて行く。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その9

メインヒーター側面に棚を作りたいという要望があった為煉瓦による一体構造物としての棚を積みながら壁面を積んでいく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その10

別アングルから見た煉瓦による棚と壁面、高さはレーザーレベラーを使用しながら積んでいく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その11

メインヒーター前面を閉じる際の煉瓦の配置を確認しながら必要に応じてカットして作業を進めていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その12

壁面内面側は耐熱ファイバーメッシュで補強しモルタルを上塗りして仕上げていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その13

耐火煉瓦でメインヒーター内部の炉の部分を積んでいく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その14

排気切り替えダンパーの構造物は非常に重要で、容易に壊れないよう、又メンテナンスも可能なように設計する必要がある。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その15

煙道と二次燃焼室との接続部分の耐火煉瓦をカットしながら積み上げていきトップを閉じる。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その16

インスレーションを入れながら煉瓦を積む作業を行っていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その17

メインヒータートップ部分を特殊モルタル骨材等で閉じていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その18
前面ドアを設置する前に内部の構造等を再確認してドアで閉じる施工を始める。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その19

トップ部分の煉瓦のパターン、配置等を予め確認してレンガを敷いていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その20

施工過程全ての作業が終了したら必要に応じて各箇所を点検し問題ないかを確かめていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その21

目地や煉瓦表面の仕上げには様々な工具や道具を使い自然の風合いを生かすように仕上げていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その22

完成後1ヶ月以上の時間を十分にかけて乾燥させてから本格的に使用する


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その23


始めて火を入れる際は、基本的にどんな薪でも良いのですが、十分に乾燥した薪を使用すると煙も少なく早く燃え始める。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その24


クッキング薪ストーブ側から見たメインヒーターの側面。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その25

キッチン側から見たメインヒーター側面とクッキング薪ストーブ


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その26

シーズン前には小さい火で何度も焚いて乾燥を促し本体を痛めないように準備を進めていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その27
前面から見たメインヒーターとベンチ部分、お客さんに玄関から正面が見られるような配置でとの要望で、かなり大きく複雑な構造だったので仕上げまでは時間が掛かったけれど、お客さん的にも僕的にも満足いく仕事が出来ました。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突施工 


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その1

当方で既に施工した煙突の施工過程をご紹介します。使用する部材等を玄関横に一時的に置かせてもらって作業の準備をします。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その2
煙突の配置は土間の天井をから抜けていく構造にしたためまず天井の垂木を加工し煙突が貫通できるようにし、枠組みを作ってその周りを補強し天井カバーを配置。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その3
こちらの建物は元々農家の方の建物だったものをリフォームして住居としているのですが、その為か天井は無く垂木の上の野路板の上に直ぐに瓦を土で葺いている状態のもので、冬場は冷気が容易に通過してしまうだろうなぁと思いつつ煙突貫通用の穴を空け瓦を外した所。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その4

煙突を支える固定具を屋根の躯体に固定する為の垂木を固定。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その5

煙突が立ち上がる位置を決めて土台の煉瓦構造物を作る場所を確認。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その6

両サイドからの排気の入り口を設けつつ煉瓦を積んでいく。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その7

煙突の土台部分の煉瓦構造物の完成、後に作るクッキング薪ストーブと連結し天面は幾らか物置スペースをせり出して作る。デザイン的に影の陰陽のコントラストが面白いだろうと積み方を互い違いに積む。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その8

ステンレス二重煙突を後に接続する部分の内部構造。点検清掃が出来るよう窓を設けてある。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その9

これから接続に使用するステンレス二重煙突部材。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その10
屋根上の煙突貫通部分に瓦の形状に合わせてルーフフラッシングを設置、一部の瓦も葺きなおす。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その11
煙突の接続順を確認しながら煙突を接続していく、高さや角度等が違ってしまうと後に変更する事が非常に困難なので慎重に作業を進める。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その12
煙突固定ブラケットを壁に固定し、煙突にも固定しながら作業を進めていく。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その13

天井のカバーを煙突が屋根を貫通する前に煙突に通しておかないと入れられなくなるので忘れずに入れる。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その14

下から煙突の接続状況を確認しつつ仕上げの前に隙間等も確認しておく。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その15

問題なく煙突を貫通させたら水分の進入を防ぐカラーを設置。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その16

点検口付エルボ的な接続用煙突を足場を利用しながら接続する。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その17

この家屋が建っている場所は風を遮るものが略無い為山から等の強風がかなり強烈なので通常の煙突固定用ブラケットのみでは弱いので、更に強固に固定するフレームを鉄骨で作成。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その18



実際に設置する場所にすえて配置等を確認しながら加工していく。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その19

フレームが完成した後それを置き固定する土台を作成して屋根の躯体に固定する。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その20

フレームと煙突固定用ブラケットを接続、これで強烈な風が吹いてもびくともしなくなった。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その21

更に上の屋根に上がって煙突トップの部分の作業、寸法を測り十分屋根上に出ているかを確認、不十分だと屋根に当った気流等の影響を受けやすくなる。


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その22

固定用ワイヤーを設置し煙突トップを設置して下から太陽を覗いてみる、、


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その23

別アングルから完成した煙突部分


煉瓦構造物&ステンレス二重煙突その24

完成した煙突を屋外にでて地上から見上げてみる、、、案外建物とも艶消色の煙突があっているなぁと個人的な感想、、、


小型ベンチ&オーブン付蓄熱型暖炉 オリジナルデザイン


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その1
この蓄熱型暖炉の施工はお客さんと相談、検討した上直接床上に施工する事になったので荷重を分散化するべく下地を施工して、なるべく構造物の重量も減らす工夫が必要があった為高さは低めに抑えてその分横に置くようなデザインにした、煙の引きはその分弱くはなるが煙突も略垂直に立ち上がっている為問題ないと判断した。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その2

お客さんとしては小さくとも座れるベンチが欲しいとの事で、となると単にベンチを作っても熱が伝わらない所では冷たい物になってしまうのでそこで何とか煙道をそこに通すように工夫した。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その3

そこで、どうせ煙道が横に来るのであればとついでにオーブンも付けられるのではないか?と考えサイズが小さく難しかったがパン一斤少しが入る程度だが何とかミニオーブンができそうなので加える事に。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その4

サイズの制限もあってメインの炉の部分とその煙道の回路をどうもって行くのかが少々の悩みどころであったがその辺りは耐火構造物を上手く利用した。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その5

施工期間の短縮の意味もあり予め用意しておいた耐火構造物をメインに炉とその周辺を組んでいく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その6

ベンチのトップ部分の煉瓦をコーナーに合わせてカットして閉じて行く、オーブン周りもあるのでカットがかなり複雑になってしまった。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その7

少々狭い所に多少無理をしてオーブンを設置したのでオーブンのドアはオーブン内部底部より若干上のほうにつけるようなタイプになった。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その8

鋳物製のダンパーを加工し少々特殊なダンパーを作成して適時切り替えられるようにしてそれを設置して内部は略完成。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その9

本体の煉瓦を積んで行き耐火構造物の天板を乗せて煉瓦で閉じて本体の施工は略終了。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その10

別のアングルから丁度施工が終わった所を撮影、目地の処理をしながら細部を確認。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その11

周りを囲っていた養生を外して、掃除をして片付けをして本体のみになって全体像が顕わに。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その12

小さいながらも十分な量の薪をくべて焚ける様な蓄熱型暖炉が完成した。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その13

十分な乾燥期間を経てテスト燃焼後に部屋が十分暖まるくらいに一日焚いてみる、クリスマスの時期に間に合ってお客さんは家族と共に楽しい時間を過ごせたようで僕としても嬉しかった。


ステンレス二重煙突施工 その2 


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その1
煙突を出せる場所に限りがあり又その場所も壁に接近していた為約45度の角度で煙道を曲げ煙突に接続する仕様にし、予め壁に設置しておいた木製枠に煙突の支持具を固定する仕様とした。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その2

特注で作成した煙突接続パーツと接続口を接続して設置する前に状態を確認しておく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その3


壁貫通部分にカバーする大きなステンレス製の壁面コーナーフラッシング


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その4

接続部材を接続して一段目の煙突を支持具を介して接続。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その5

レーザーレベラーを使用して煙突が垂直に立ち上がっていくラインを確認して支持具の位置を決めていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その6

垂直を確認しながら順次煙突を接続し保護剤も同時に施工していく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その7

今回の煙突接続で一番の難関であった45度アングルの煙突を接続したところ。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その8

先ほどの状態を別アングルの屋根の上から確認しているところ。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その9

最下端部の接続部分を仕上げて問題が無いか状態を十分に確認。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その10

煙突トップを取り付けて少し離れた位置から接続された煙突の状態を観察。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その11

煙突トップ接続付近の屋根には接近して太陽光パネルが設置されていて作業スペースが略無く作業が少々難しかった。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その12

最終的に固定用ステンレスワイヤーで煙突トップ部分を繋ぎ作業を完了、高所恐怖症の人間には緊張を強いられる作業である、、(苦笑)。


オーブン付蓄熱型暖炉 北欧フィンランドタイププラスα 


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その1
このフィンランドで主に見られる蓄熱型暖炉は炉から一旦上に上った排気が左右に分かれて煙道に向かうのが特徴で、更に現在オーストリアやドイツ等環境基準が厳しい国々で取り入れられたりしている吸気システムを導入した仕様にしてみた。まずは吸排気の道を作り下部のブリッジを作成。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その2

背後の覆ってしまう基礎構造部分はブロック等も使用し一部鉄筋も入れて補強する。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その3


炉の部分まで積み上げていって本体背後の部分を閉じていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その4

吸排気の交差を行い本体背面の仕上げをしていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その5

本体内側にある程度煉瓦が積みあがったら耐火モルタルを塗って行く。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その6

炉内部へ送り込む吸気の構造を確認しながら炉を作っていく。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その7

不定形耐火物等も利用しながら炉を積み上げて行く。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その8

ある程度炉の部分が積みあがったら設置するドアをあわせてみて具合を確認する。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その9

本体正面にアクセントをつけるために陰影の表情が面白いような積み方をしてみる。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その10

オーブンのドアを仮に合わせてみる、合わせてみるだけでぐっと印象が引きしまる。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その11

オーブンドア上部はアーチ上に積み、色の違う煉瓦を使用し互い違いに積む。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その12

本体の煉瓦を全部積み上げ終わった所、この後乾燥機を経て本格的に焚ける準備をする。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その13

モルタル乾燥後に試運転的な小さい炎で炉内部の乾燥を促した後本格的に焚く。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その14

十分ローディングした薪が燃焼し終わる大体2~2時間半位後に本体表面温度を測ってみる、この部分は51度以上になっている、ちなみに、部屋の温度はこの時24度弱を示している。


ベンチ付大型蓄熱型暖炉その15

炉のドアの鉄の枠部分を測ってみるとここは熱伝導率が高いので煉瓦よりも高く125.5度を示している、触ればやけどするから注意が必要です。


オーブン付クッキング薪ストーブ


クッキング薪ストーブ大修理1 長年使ってきて痛んしまっていたオーブン付の料理用のストーブ(クッキング薪ストーブ)の修理、又は改修を依頼されて下見に行くと、既に内部が崩れ始めていたりかなり痛んでいてそのまま使える材料は略無く現存のものは解体し、本体等は新しく作り直す事にしました。

クッキング薪ストーブ大修理2
錆びて痛んだ鍛造部品や本体タイル、レンガ等を崩し、基礎面まで解体すると背面の煙道への入り口周辺が確認できました、これらも一部痛んでいたので修理が必要でした。

クッキング薪ストーブ大修理3
本体レンガやクックトップ等の部材は略お客さんに選んでもらい、それらを基に設計して既に出来ている背面の煙道の傷んだ部分を修復し前面の本体を作っていきます。

クッキング薪ストーブ大修理4
今回は背面排気口高さがやや低いのでボトムに収納空間は空けずに煙道底面まで積み上げる仕様で施工しています。

クッキング薪ストーブ大修理5
施工しているクッキング薪ストーブ本体の高さは背面にある釜を生かす為必然的にそれ以下までになります。ストーブ本体にはオーブンも取り付けるのでその配置も考慮してレンガを積みます。

クッキング薪ストーブ大修理6
オーブン背面や側面の寸法を確認しながら配置を決め内壁処理を施し火箱、煙道等内部構造を作っていきます。

クッキング薪ストーブ大修理7
本体内外が完成したら高さ、水平を確認してクックトップフレームを置きます、後はクックトップを設置して試し焚きをして問題なければ完成です。

クッキング薪ストーブ大修理8
完成後リフォーム中の部屋の壁は塗り替えられ雰囲気も明るく赤レンガと対照的で素敵な仕上がりになっています。調理にオーブンに、又暖房としても活躍中です。


小型クッキング薪ストーブ(ペチカ一体型)


小型クッキング薪ストーブ施工1
この小型クッキング薪ストーブは後で紹介するペチカと一体となったタイプで小型の為オーブンの無いクックトップでの調理専用のストーブです。背面のペチカの排気口に合わせて本体のレンガを積み上げていきます。

小型クッキング薪ストーブ施工2

本体のレンガ積みに合わせて排気口の位置などを考慮しながら煙道等内部のレンガ等も積み上げてきます。

小型クッキング薪ストーブ施工3
使用するフィンランド製の鋳物のドアはかっこ良く品質に間違いは無いのですが、カタログ上のデータより若干サイズが異なるので実際の収まり具合等を確認しておかないと後で面倒な事になるので、最終的に収める前に入念にチェックしておきます。

小型クッキング薪ストーブ施工4
炉(火箱)、煙道を仕上げ、鋳物のドアを取り付け、最後に調理用のクックトップフレームを設置し、クックトップを置いたら完成です。

小型クッキング薪ストーブ施工5
まだモルタルが乾いていないのでフル稼働は出来ませんが試し焚きの為火入れし勢い良く燃える炎を見ると完成の喜びがこみ上げてきます。

小型クッキング薪ストーブ施工6

試し焚きでクッキング薪ストーブに問題ないことを確認し、背面のペチカも問題ないのでこれで全体の施工は終了です。


ペチカ(炉を含まない熱壁、Masonry heater)


ペチカ1
このペチカは既に上で紹介した小型クッキング薪ストーブと合わせて利用する為ペチカ自体を暖める炉は含まれていません。クッキング薪ストーブのサイズ等を考慮してこのペチカは設計されています。煙道を作りながら本体のレンガを積み上げていきます。

ペチカ2
クッキング薪ストーブのクックトップ面から適当な高さに器具等を掛けておけるハンガーフックを取り付け、排気口開閉のダンパーも本体上部に設置し煙突に接続します。。

ペチカ1
ステンレス製の煙突接続口にペチカ煙道排気口がつながった状態を内部から撮影した図、レンガだけで煙突を積み上げる事も可能ですが、機能面、耐久性諸々を考慮するとステンレス等の金属製二重煙突等を利用する複合煙突の方がより良いといえます。

ペチカ1

このペチカ単体には炉が無いのでこの後炉を兼ねたクッキング薪ストーブを設置する事ではじめてヒーターとして機能します。

内径20センチ二層メタル&ブロック、レンガ煙突


2重煙突その1
ステンレス製の二重煙突、内径20センチ、外経約28センチの煙突をコンクリート基礎面に位置を決めて設置。

2重煙突その2

鉄筋を入れたコーナーブロックを積んでいく。

2重煙突その3

レーザー垂直線を出して天井面の切取り部分を位置を確認する。

2重煙突その4

天井を切り、屋根材も切り、煙突を貫通させる。

2重煙その5

屋根上はレンガを積んでいく。雨水返しを作り、換気口も備える仕様にする。

2重煙突その6

二重煙突際上端はカバーを取り付ける為スリーブを取り付ける。

2重煙突その7

カバーを煙突トップ面に取り付けた所。

2重煙突その8

屋根との境をシーラント等で雨じまい処理をして仕上げのステンレスの水切り板を取り付けて、煙突トップを取り付け煙突設置完了。

痛んだレンガ煙突の修復


煙突修理その1 長年使ってきて痛んだ煙突、自分でモルタルを塗る等修理をしてきたがさすがにもうこれ以上修理が難しいらしく作り直しを依頼され現物を下見。家自体も古く、色々痛んできているが何しろなるべくお金を掛けずにしたい旨要望を受け必要な部分はしっかりと、その他見た目は傷んでいても実質まだいけそうな物はそのまま生かす事にする。


煙突修理その2 屋根上の煙突トップを崩し解体していくと表面のモルタルの裏側にあったレンガがうろこ状に劣化し、そのもろさに驚く、、、聞けばこの家は100年以上前のものらしく煙突もその頃つくられたらしい、、、なるほど、それだけ使えばさすがの煉瓦も朽ちるわけだ、、、又オーナーは熱心に煙突掃除をしていた事もあり目地がかなり削り取られてしまっている印象。


煙突修理その3
屋外側の煉瓦は略駄目で使い物にならなかったが、屋内側の煉瓦は比較的健全だったのである程度の所まで崩し、問題ない所から新たに煉瓦を積む事にする。痛んでいた目地も届く限り埋め修復。


煙突修理その4

サイズが同じ煉瓦を使用し、水返し等を設けながら積み上げていく。


煙突修理その5

最上端まで積み上げ残りは屋根の雨じまい。


煙突修理その6

屋根の雨じまい金具を取り付けトップのモルタル養生のフィルムを巻きつけておき工事は完了、10日~程度養生すれば完成。


年代物大型暖炉の修理


蓄熱暖炉修理その1
学校に設置されている比較的大きな年代物の蓄熱型暖炉(Masonry Heater)の修理プロジェクトチームに参加して解体修理を行う。


蓄熱暖炉修理その2
ヒーター本体表面に使用されているタイルは代替品がきかない特殊なもので全て再利用する為それぞれに番号を振ってていねいに解体していく。この仕事は単なる解体修理では無いので難しい部類になる。


蓄熱暖炉修理その3
内部の構造物も状態を見ながら破棄するものと再利用するものとに分けながら作業を進める。


蓄熱暖炉修理その4

チームで役割分担しながら効率よく解体していく。


蓄熱暖炉修理その5
ヒーターボディー表面のタイルは側面を残し内部作業を出来るようにしておく。


蓄熱暖炉修理その6

下から順に徐々に内部構造物を作り上げていく。


蓄熱暖炉修理その7

壁の構築に合わせて火箱(炉)、煙道も作っていく。


蓄熱暖炉修理その8 丁寧に解体してもどうしても痛んでしまった一部タイルはなるべくオリジナルの状態にもどす修理をしながら表面も積み上げていく。


蓄熱暖炉修理その9

状態がよかった材料を再利用しながら煙道を作っていく。


蓄熱暖炉修理その10
ヒーター本体表面トップの飾り部分は一部痛みが大きく修理が必要で、その修復作業を除けば本体の組上げは略完成、飾り部分を載せれば修理は完了。


その他のものは準備出来次第ページ上でご紹介します。



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