Open fireplace 壁付き暖炉&マントルピース型暖炉
暖炉と聞いてイメージするものは、恐らく実在するものより映画やドラマ等で見たりした煉瓦や石造りの開口部が比較的大きなマントルピースがある暖炉が壁に埋め込んであり、そこで薪が直にパチパチを音を立てたりしながら燃えているというような映像を思い浮かべるんじゃないでしょうか?
暖炉の中で薪が燃える炎は何ともいえない魅力があり無意識に惹かれ癒しとくつろぎを感じられるある種贅沢な一時です、、それは長い歴史を歩んできた人類の奥深くに刻み込まれたDNAがそう感じさせるのでしょうか、、、
直に燃える炎というのは何ともいえない暖炉の大きな魅力の一つです、そしてほのかに香る燻された薪が持つ独特の匂い、、、お香を楽しむ習慣のある日本人にはこれらのものは単なる暖をとるだけに留まらない暖房装置と言えます。
薪を割り、炉にくべ、火を焚き付け、大きな炎に育て上げる、、、そんな一連の作業の流れ自体に楽しみを見出せる人にとって暖炉というものは喜びと楽しみ、そして暖も取れ実利が伴っている面白い仕組みでしょう。
一般的な壁付暖炉の基本的な仕組みは薪をくべる炉(火箱)を部屋に面して設け、その上部に空気の流れを絞るスロートがあり、炉で焚いた薪の燃焼ガスは空気を引き込みながら上昇しスロートを通って真上に設けられたスモークチャンバー、煙道から煙突へとつながり外へ排気されます。
暖炉や薪ストーブが発する熱は遠赤外線等の輻射熱が直に体を温めてくれる為エアコンの様に暖められた空気の対流により暖かさを感じるのとは根本的に仕組みが異なる暖房装置であると言えます、又暖炉で火を焚くと自然と部屋の空間内に空気の対流が起き循環し始めます、只オープンタイプの壁付き暖炉(Openfireplace)の場合吸気を部屋から取り入れると流入する空気が大きくなりそれ程対流の効果は期待できません。
別項で紹介している蓄熱式の暖炉とは構造的に異なる為、暖房装置として熱効率的には蓄熱式暖炉には及びませんが、オープンファイアと呼ばれるこのタイプの暖炉の最大の特徴である大きく開いた炉で薪を焚いて、目の前で薪が燃焼しながら炎を感じるというのは他の何物にも代えがたいものかもしれません。
壁付暖炉にはマントルピースが付いたものが多く、その大きさ、色、デザインは実にバラエティーに富み、オープンタイプの壁付暖炉=マントルピースと言っても過言ではないでしょう。
マントルピースのデザインやそこに装飾された印象によって部屋の雰囲気はがらっと変わります、又マントルピースと様々な装飾品等で飾る等デコレーションも楽しめるのでインテリアを飾る楽しさも味わえるマントルピースつきの暖炉は部屋を独自にコーディネートしたりする場合に向いていると言えます。
デザインによって使用する材料等は異なりますが基本的に炉の周辺は不燃材、又は難燃性の材料により仕上げます、又一部制限はあるものの規制緩和によって欧米等で一般的に見られる木製の材料も同一室内で使用可能です。